モンスターハンターシリーズ15周年を記念して企画された
「カプコンフィギュアビルダー
クリエイターズモデル
黒龍 ミラボレアス」
ついにその姿をあらわす!
希望小売価格:29,700円(税込)
Details
シリーズ第1作『モンスターハンター』に登場して以来、“禁忌モンスター”としてその存在が秘匿され続けてきた「黒龍 ミラボレアス」。
シリーズ15周年という節目のタイミングでその情報が解禁されたが、時を同じくしてプロジェクトをスタートさせたのが本商品「カプコンフィギュアビルダー クリエイターズモデル 黒龍 ミラボレアス」である。
これまでのクリエイターズモデルを凌駕する圧倒的なボリュームと細やかなディテールを併せ持ったフィギュアを目指し、制作に携わる者たちの熱い想いと長い年月が費やされた。
そして2021年12月、伝説の黒龍はついにその姿を現す…
※画像は監修中のものです。
黒龍ミラボレアス
はるかな昔からその名が語り継がれる伝説の龍。
各地に残る壁画や竜人族に伝わる口伝などから、自然をも超越する存在と推測されていたが、
実体は確認できておらず伝説のままだった。
人間が繁栄を極めたころ、一夜にしてとある王国を滅ぼし、
その城に棲みついたことでその存在が実証されたが、調査者の誰もが帰還せず、
ついには侵入禁止区域となり、再び伝説の存在となっている。
その名は各地の伝承で“運命の戦い”“運命を解き放つ者”“運命の始まり”など様々な意味で語られているが、
それら全てを含めた存在が「ミラボレアス」である。
Making
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2018.09
大山竜氏により描かれた
「クリエイターズモデル 黒龍 ミラボレアス」のイメージスケッチ。
全てはここから
始まった…。当初大山氏が描いたラフスケッチでは、尻尾を大きく振り上げたミラボレアスの姿が描かれていたが、それに対し藤岡ディレクターから「ゲーム中で地上に降りたミラボレアスのイメージで、長い尻尾をズルズル引きずっているような造形にできないか」といった提案があがった。
その後繰り返されたディスカッションの結果、岩場を模した台座の上に円を描くように尻尾を伸ばす事となった。クリエイター同士が互いの想いを尊重しつつ、より高いクオリティを目指して意見を交わしてゆく過程は、まさに「クリエイターズモデル」の名にふさわしい。「クリエイターズモデル 鋼龍 クシャルダオラ」の画像とラフスケッチを比較し、「黒龍 ミラボレアス」のおおよそのサイズを想定。
なお「クリエイターズモデル 鋼龍 クシャルダオラ」も大山氏が原型制作を担当している。More
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2019.02
「カプコンフィギュアビルダー クリエイターズモデル 黒龍 ミラボレアス」
発売決定を発表。 -
2019.05
実際に制作する想定サイズの約1/2の大きさで造られた縮小原型を元に、
藤岡要ディレクターらMH開発スタッフによる初の監修会が行われた。大山竜氏が原型制作に使用している素材は造形用の樹脂粘土。
大山氏独特の生物感あふれる造形は、粘土による手作業で表現されている。More
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2020.07
ディスカッションと監修が繰り返された結果、
初期の原型が商品とほぼ同じサイズで制作される。細部はまだ粗削りの状態ではあるが、この段階で既にミラボレアスの持つ禍々しさが見事に表現されている。
全体のサイズバランス確認のため、粘土原型の画像に商品企画担当者が書き込んだ資料。
新型コロナウィルス感染拡大予防のため、監修は原型を撮影した画像や動画を用いてリモートで行われた。 その際、原型のサイズ感を確認するため、主要部分のサイズについてヒアリングした内容が書き込まれている。More
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2020.08
監修の結果を受けて変更された原型の比較。
翼の造形について、「どれくらい長く生きているのか想像もできない様な、
“年輪”を感じる表現を追加して欲しい」というMH開発スタッフの要望に応えた結果、翼の飛膜のディテールが大きく変わっているのが分かる。このように「監修 → 監修内容を原型に反映 → 反映した原型の確認」といった工程が繰り返し行われることにより、
「黒龍 ミラボレアス」が一歩、また一歩と着実に具現化されてゆく。More
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2021.03 2021.04
ゲームの中にのみ存在する「黒龍」を、
フィギュアという現実として具現化するための
粘り強い作業が繰り返される。監修を行う側と、監修を受ける側。揺るぎないイメージを持つ者と、そのイメージをくみ取り造形する者。双方の強いこだわりが交錯する。
なお、繰り返しとなるが、これらの原型はいわゆる「粘土」で造られたものであり、
黒龍の全身を追う鱗や生物感溢れる皮膜などの細やかなディテールは、全て大山竜氏が自らの手により刻み込んだものである。More
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2021.05
リモート監修の結果、
MH開発スタッフから最終的なOKが出る。ほぼ最終段階の原型を別途制作を進めていた台座にセットした状態の画像。
フィギュアの“造形”についてはこれでフィニッシュとなるが、工程は次のステップ「彩色」の作業に入る。More
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2021.06
初回の彩色監修
モニター越しのリモート監修では微妙な彩色のチェックを行うには限界があるため、
換気等の感染対策を徹底した上で参加人数を絞り、時間も制限した状態で対面での監修が行われた。More
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To Be Continued
彩色についても、藤岡ディレクターと大山氏との間で熱のこもったディスカッションが繰り広げられた。
いくつかの具体的な修正点が挙がり、それらを反映した状態で次回の監修が行われる。決して妥協することのない、「クリエイターの想いを具現化する」ための作業は続いてゆく…。
Creater

原型制作
大山 竜
中学1年生の時に初めて粘土製の怪獣フィギュアを制作した事をきっかけに、本格的にガレージキットやフィギュアの原型制作を開始。その後、21歳でガレージキット原型師としてデビューし、独特の生物的造形により怪獣やクリーチャー系の造形の世界で徐々に名前が浸透してゆく。現在もオリジナルの立体作品やキャラクターフィギュアなど、幅広いジャンルで活躍し、多くのファンから支持されている。
「カプコンフィギュアビルダー クリエイターズモデル」シリーズでは、第1弾の「火竜 リオレウス」を始め数々の原型を制作している。

「モンスターハンター」シリーズ ディレクター
藤岡 要
1993年、ゲーム開発職としてカプコンに入社。グラフィックデザイナーを経て、2004年発売のシリーズ第1作『モンスターハンター』の開発に参加。ディレクターを務める。以降も「モンスターハンター」シリーズのナンバリングタイトルのディレクターとして、主に世界観の監修を担当した。
「モンスターハンター:ワールド」シリーズにおいてはエグゼクティブディレクターとアートディレクターを兼任した。
「クリエイターズモデル 黒龍 ミラボレアス」においては監修を担当している。
Interview
- 禁忌モンスターとして長年秘匿されてきた「ミラボレアス」というモンスターに対しての思い入れなどありましたらお聞かせください。
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初代『モンスターハンター』はオンラインゲームとしての設計を強く意識したタイトルでした。ゲームラストに現れるモンスター「ミラボレアス」はオンライン上でしか会うことの出来ない存在として設計され、ゲーム以外での情報も出してはならないという当時のゲームとしてはかなり特殊な存在であったと思います。
その後も黒龍と冠する全てのモンスターは守られ続け、モンスターハンター15周年を皮切りに情報が解禁とされました。
そういった意味でファンの中でもミラボレアスは特別な存在であったと思いますし、僕の中でもかなり思い入れのある存在です。 - ミラボレアスをCFBクリエイターズモデルとしてフィギュア化する事が決まった際、まず最初に抱いた思いや感想などあればお聞かせください。
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ミラボレアスのフィギュア化は15周年を迎え情報解禁されたのと同時に立ち上がった企画です。
初代からゲーム以外では取り扱う事の許されないかった特別なモンスターなので、この企画が立ち上がった時、造形を委ねられるのは初代の頃から一緒に世界観を広げてくれた大山氏しかないとすぐにお声がけしたのを思い出します。 - 「黒龍 ミラボレアス」の監修を行うにあたって、特にこだわったポイントや、記憶に残っているエピソードなどあれば教えてください。
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基本、CFBシリーズは造形師のイメージを具現化してもらうシリーズなので、開発からの意見は極力抑え、質感の解釈など制作上必要な情報しかお伝えしない様にしています。
しかし、最初に大山氏と打ち合わせた時に「開発のイメージを聞いて取り組みたい」と言って頂いたので、今回は開発が持っているミラボレアスのイメージを共有させて頂きました。
何年生きているのか想像もつかない容姿や、引きずる様に重く長い尻尾、シンプルな立ち姿が1番イメージを表しているなど…そして、それを受けて大山氏が自身の解釈を入れ込んで行ってくれました。
お互いのイメージを交換しながら少しずつ形になって行くのは本当に楽しく良い経験でした。 - CFBシリーズファンの方々へ向けて一言お願いいたします。
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CFBシリーズは造形師のイメージがふんだんに積み込まれたフィギュアです。
今回のミラボレアスも例に違わず、大山氏なりの解釈とアプローチが随所に見られる本当に繊細で重厚感のある表現に仕上がっていると思います。
モンスターハンターを代表する15周年に相応しいフィギュアに仕上がっていると思いますので、是非、手に取ってその目で楽しんでもらえると嬉しく思います。
Interview
訓練所のコイン集めや集会所で皆で狩りをした時の楽しさは忘れられません。
今作が初登場のウカムルバスにも思い入れが強いです。
初討伐時の事はよく覚えています。大剣のアッパーブレイズでミラボレアスの尻尾を切りに行きましたが、すべての攻撃がはじかれ、その後尻尾で瞬殺されました。
そのイメージが強いのでミラボレアスの鱗は硬そうに見えるように意識して造形しました。触れただけでハンターの体力を8割くらい削る凶悪さも強烈に記憶に刷り込まれているのでその凶悪さもなんとか形にできないかと意識しながら造形しました。
例えばラージャンなんかは最初は大暴れしている金獅子のイメージでスケッチを描いて、マケットも作りましたが藤岡さんの「逆に動きの無いドスっと座ってる感じとかどう?」というアイデアで製作しました。
自分一人では絶対に出ないアイデアで個人的にも好きな作品になりました。
「CFBクリエイターズモデル」というブランドはこちらの意見を取り入れながら共にフィギュアでモンハンシリーズの開発に参加させていただいている感覚があり、一人のファンとしてとても光栄なことであると共に、多くのモンハンファンの方々に喜んでもらえるような造形物を目指す緊張感を感じながら制作しています。